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パルコラム vol.01
東日本大震災をきっかけに始まったインドネシア被災地交流で、22万人の犠牲者を出したスマトラ島沖地震の最大の被災地バンダアチェ州に滞在して多くのアートワークショップを行ってきました。
写真はそのときの様子です。日本もインドネシアもどちらも地震国。壮絶な津波の傷跡はバンダアチェの市街にも震災遺構として色々残っています。
海岸より何キロも内陸に打ち上げられた開運総局警備救難局(KPLP)の船は解体されずにそのまま公園として整備され、子供達の遊び場になっています。
僕は日本の津波で犠牲になった人に想いを馳せながら木彫りを掘るというワークショップを行いました。アチェでは元来美術や図工といった授業そのものがなく、地元大学生の協力もあり、あっというまに20人位の子供が集まり大変な賑わいになりました。
さらに大人たちもやってきてお祭りみたいになりました。大変子煩悩な人が多いアチェの町では最大の復興は子供の笑顔なのです。お金ではなくこの笑顔を取り戻すのが本当の街づくりなのだと確信しました。